ゆう箸は、日本特許取得商品 および 意匠登録商品で
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第3の食器「ゆう箸」の開発にあたって
日本の食事では食べ物を口に運ぶ食器として箸が主に使用されています。長い日本の食生活の中で培われた箸は、挟む(掴む)、切る、刺す、支える、押さえるなど様々な機能を持ち、使う人の手先の巧みな動きと相俟って素晴らしい働きをしてくれます。まさに箸は和食の文化の担い手といえるでしょう。
しかし、そんな便利な箸も指先にわずかな不具合が起こっただけで使えなくなったり、制限をされたりします。箸は食べ物の重さと形状との微妙なバランスを瞬時に判断し指先の繊細な動きで機能を発揮するものです。実は箸はなかなか使用するのが難しい食器でもあります。
そこでこの度、箸やスプーン・フォークと異なる「使いやすさ」をテーマとした第三の食器を開発しました。優しい箸、U字型の箸、you(あなた)の箸、遊び心の箸をイメージしてゆう箸と愛称をつけました。
このゆう箸は、箸の原点に戻り、扱いやすく、掴みやすく、口に運ぶときに違和感がないなどの要素を広い視点より検討し、改良を重ね完成したものです。
箸が使えない人も二本の指に握力があれば楽しく食事ができる、箸が使える人もより使いやすい、それがゆう箸に与えられた使命です。
伝統的な和食の食習慣には新たな食器の登場に抵抗感があり、なかなか使用に踏み切れないものです。
しかし、箸が使えず食事にご苦労されている人が多い中で、ゆう箸なら使えるという人は沢山おられます。そのような方々にご利用いただき自分で食事のできる喜びをもう一度実感してもらえれば、毎日の食生活が楽しいものになるでしょう。また、世話をされている周囲の方々にとっても朗報に違いありません。
一方、箸の使える人たちの食卓でも、丸いものやつるつるしているもの、柔らかくて壊れやすいもの、小さいのでまとめて取りにくいもの、などの料理を食べる時や取り箸に利用するのも楽しい食事への心配りでしょう。
「行儀のよい食べ方」ということから言えば、馴染みのない食べ方ですから最初は本人も周囲の人たちも使うことに勇気がいりますが、まず使ってみてその「使いやすさ」を確かめてみてください。
そして、ゆう箸のファンが増え第三の食器として多くの人の食習慣に迎え入れられ、毎日の食生活を楽しまれる人が一人でも多くなることを期待するものであります。